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タイ随一の名門国立大学でありながら、チュラロンコン大学は、首都クルングテープの中心部の高架電車(BTS)のサイアム駅とサムヤーン駅の間に広大な土地を所有し、中核は当然大学キャンパスだが、何と人気のショッピングセンターMBK(マーブンクロング)や若者の集うサイアムスクエアの土地も所有している。この16日、MBKが、現在の契約が切れる2013年からの20年契約で総額254億Bで、地主のチュラロンコン大学と借地契約を延長したという報道で初めて知った。また、若者向けのショップが犇くサイアムスクエアに情報通信(IT)関連のショッピングモールと30階建ての3つ星ホテルを建設し、投資額10億B。サムヤーン駅前の2.2haには、オフィスビル、ショッピングセンター、大型書店、マーケットなどを総額40億B規模で開発。マーケットは2008年中に開業する見通しだとか。
日本で譬えると、国立の東京大学が銀座〜渋谷〜六本木あたりにビルを建てて開発するというもので、三菱土地か三井不動産と変わらない。タイの国立大学というのはなんでもアリの凄まじいもので、不動産開発を国立大学が行い、莫大な家賃収入で研究・教育を維持しているらしい。日本で言えば、東京ミッドタウンを東京大学がやっているという図なのだ。
有馬朗人という物理屋は、東京大学理学部物理科で教授、東京大学総長と登り、参議院議員になった野心家で、国立大学協会会長も努め、国立大学の独立行政法人化の反対の急先鋒だった。ところが、文部大臣という飴を貰うと、180°反転、私学あがりの太田誠一に丸め込まれ、抵抗らしき抵抗もなく、独法化を促進した。「国立大学独法化」、「ゆとりの教育」、「ポスドク1万人」という日本の研究・教育に致命傷を与えた。自分の利益のため、多くの同僚や後輩、国益といったものを踏みにじったわけである。旧制高校廃止とこのドクホウカが、日本の教育の最大の過ちであるのだが、両方とも大した議論もなく、国家百年の計が、無批判でなし崩し的に決まってしまった。
現在では、国立大学も全て金の世界で、理学部・理学研究科であっても、産学共同とか発明や裁判に備え法律、高校とかへの出前講義とかいった瑣末な雑事に多くの時間と労力を取られ、基礎科学に費やすべき金と時間が消えてしまっているそうだ。
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