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また、冬が来ます。
投稿者:
忘れられたバス停
投稿日:2001年11月23日(金)00時48分51秒
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私は世界に色を塗り直そうとした。
色あせてしまったみんなに、無性に腹が立った。
「なんで、みんな平気なの?なんでこれまで通りでいられるの?」
でも、次第に気づいていった。
色が抜け落ちてしまったのは、みんなの方じゃない。
私の方だって。
結局はそうだったんだ。
みんな、いつも通り、昔の通りに生きている。
これまでの日々が決してかえってこないことに、気づくことなく、これまで通り生きていくんだ。
それが普通なんだ。
そう、自分に言い聞かせた。
自分に信じ込ませた。
でも、駄目だった。
一人になると涙が溢れ、言いようのない痛みが私を動けなくした。
「私」からどんどん色が抜け落ちていった。
時間は勝手に過ぎていく。
一年、また一年と季節はすぎ、みんなは違う日常を生きる。
私はまわりとは別の世界に生きている。
そうすることが、自分を守ることだった。
耐えることだった。
また冬が来る。
冬の寒さは暖かさを思わせる。
雪に滲んだ街の光が私を締めつける。
いまにも崩れてしまいそう。
でも、どうしようもないまま時間が過ぎていく。
みんな、ただ普通に日々を過ごしていく。
でも、私の時間は、動かない。
動けない。
みんなと私は離れてしまった。
あの頃は、いつまでも、なにも変わらないと信じて疑わなかった。
私だっていつものまま、いつもの通りしていたかった。
でも、だから、それだからみんなと一緒にいられなかった。
みんなから離れていくたびに、また一つ、また一つと私から色が抜け落ちていった。
もう、駄目かもしれない。
車道を行き交うひかりが滲んでぼやける。
息が詰まって、苦しくなって、どうでもよくなった。
また、あの時みたいに雪が降っている。
別に悲しくなんか、ない。
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